冒険日記
№023
リベンジ!! 石川県岩間噴泉塔の旅
2004年6月5日
参加メンバー: リーダー
当日の天気: 曇り時々雨
内輪ネタですが、ダイがベトナムへ長期出張に旅立ちました。
特攻隊長である彼が日本にいないことでトムソーヤ隊の活動も滞りがち。
このままでは、ダイが帰国した時に笑われてしまう~。
ダイの居ない間のトム隊は俺が守る!とリーダーは立ちあがりました(ちなみに、パチスロ活動は他のメンバーが守るそうです)

というわけで、やってきました石川県。
目的地は以前、トムソーヤ隊が訪れ大雪の為に断念した岩間噴泉塔です(冒険日記№15参照のこと)

夜中に愛知県を出発し、途中、勝山城や白山神社などに立ち寄りながらAM6:30目的地に到着。
が!ゲートが閉じて車で中に入ることができません。

オーマイガー!今回も通れないなんて!

以前訪れたときはこの先にある旅館が営業終了だったのでゲートが閉じているのはわかってたんだけど、今回も閉じているなんて大誤算です。

山菜取りに来ていたおっさんが近くにいたので聞いてみると、今シーズンの旅館の営業が遅れていて6/30にオープンするとの事。
てっきり旅館までは車で行けるから、ちょこっとあるけば温泉に到着できると思っていたので装備も水も最小限しか持ってきていませんでした。

さすがに戻ってコンビニに買いに行くわけにもいかず、行くか止めるか考える(あーあ、こんなことなら寄り道なんかせずにまっすぐ来ればよかった~)

でもここまで来たのだからとAM7:00ゲート脇をすり抜けて、とぼとぼと歩き出しました。

面白みのないアスファルト道路をダラダラと歩くのは思った以上に精神的に疲れます。

ダラダラ道路を歩く 多少景色が良いのが唯一の救い!?

それでも以前来たときとは違う新緑の景色を見たり、「あーこんな場所あったなあ」と考えながら約1時間30分たったときに山崎旅館に到着しました。

旅館に着いていちばんびっくりしたのは、旅館の近くに立派な社(やしろ)ができていたことです!
また、前は蓋がしてあってわからなかった旅館の露天風呂も発見することができました。
こりゃあ温泉に入れるか!?期待したが蛇口は固く閉じられていて開ける事はできなかった。

あとちょっとで山崎旅館に着きます ここでキャンプしたんだよな。今は砂利も敷き詰められ立派に
いつのまにか、こんなものが!いったい何を奉ってるの? 旅館の裏手に露天風呂発見!いつか入りたいです

休憩の後、さらに進む。ココから先はダート道になります。前に訪れたときは、ココから先が雪に閉ざされていて進むことができなかったけど、今回は多少の雪が残っている場所はあったけど普通に歩くことができました。
しかし、隣が崖で落石注意や路肩危険の看板がいたるところにあり、あまりよそ見しているとあぶないです。

ゲートを越えダート道を行きます。 ガードレールがないので気をつけて歩く

ほんと、前はこんなひどい道を、しかもたっぷり積もってた雪道を歩いたんだよなぁ。今考えると、すげえ危険だったんだなぁ。

そんなことを考えながら約1時間ほど経った頃、休憩所が見えてきました。
なにやら休憩所にはあやしいオヤジが住み付いているみたいです。調理道具一式を休憩所全体に広げて占拠しているし、なんかこっちをジロジロと見てくるし、危険な匂いがプンプン臭ってきます。

今にも崩れ落ちそうな路肩です 避難休憩所が見えてきましたぁ

目を合わさないようにしてスルー(笑)。休憩所から少し先に新岩間温泉がありました。。それはそれは立派な露天風呂です。
ガイドブックとかだと気軽に来られる温泉として紹介されているけど、旅館から歩くのであれば楽かもしれないけど、最初の入口から歩くとかなり疲れました。

露天風呂は帰りに入る事にして、手だけを湯につける。
さっきから休憩所のオヤジがこっちをジロジロみている。
露天風呂の横に水道があって、ビールが冷やしてありました。
それをリーダーが取るんじゃないかと心配で、こちらを見ていると思われます。
(とらねーよ!○カ!)

新岩間温泉に到着~

無視して、本当の目的地「噴泉塔」を目指します。
(ここからが地獄の始まりでした)

露天を超えて、少し行くと「噴泉塔」の看板がありました。しかしそれは倒れていて、あまり目的を果たしてはいませんでした。けど、まあ方向はあってるんだなと思って、川沿いの林道をクネクネと登っていくと、いきなり雪渓が現れて行き止まり!
さすがにいつ崩れるかわからない雪渓の上は歩く気にはなれません。
「あーあ、今回の冒険もココで終わりか~」と諦めてさっきの露天風呂に入って帰ろうと戻っていくと、さきほど倒れていた噴泉塔看板の横から山道が続いていました。

雪渓で道が塞がれている~( ToT)

「おーこっちが噴泉塔に行く道か!看板が倒れていたから気づかなかったよ」気を取りなおして山道に突入。すぐにまた別の看板が出現!この看板も倒れています。まあでも気にせずに進みます。ここから急な登り道が始まりました。

終りが来ないのでは?と思うほどの登りに、汗が一気に吹き出してきます。
ガイドブックだとこんなきつい登りのことは書いてなかったな~本当にこの道で合ってるのか?と疑問に思いながらも、ここまで登ったんだから、もし引き返して、この山道で当たっていたら最悪だからがんばろう!決めて登り出した。
「がんばれ↑ がんばれ↑ トーマス がんばれ↑(心の叫び)」

しかし、山道は噴泉塔のある方向とはどんどん逆に向って進んで行くではないですか!
ここで過去の記憶をよみがえらせる。
そーいえば、前回来たときに山崎旅館から新岩間温泉に行くルートが二つあったことを思い出す。きっとこの道は別ルートで白山経由の登山道の一部だと確信し、今来た道を戻ることにしました(下りもきつい!)

やっとの思いで山道の入口付近まで戻って来ました。
そばには、倒れた道標があります。ふと道標の先を見ると道らしきものがあるではないですか!そうです、道標が噴泉塔への道を塞ぐ格好で倒れていたために、最初道を見つけることができなかったのです。(。_・)ドテッ
かなりのタイムロスでパワーも気力もかなりダウン。

倒れている道標。こんなんじゃルートわかんねぇよ!

噴泉塔に行くの中止にしようかと思ったが、気を取りなおして、噴泉塔への正しいルートを進みます。
しかし、ココから先がヒドイ道の連続でした。もう何度も引き返そうかと思ったことか。倒木が道を塞いでいるは、土砂で橋が流されそうになっているは、蛇は出てくるはで大変でした。

巨大な倒木が行く手を塞ぐ 土砂で橋が流される寸前状態

特にヒドイのはルートの崩落が至る所で発生していたことです。
少し進むと道が崩れていて存在しない。慎重にガケをクリアして(^。^;)ホッとすると、またちょっと進むと道が無い!その繰り返し。

しかもパラパラと雨も降って来たりして足場が緩んできています。何度も気力を失いれそうになりながらも、ここまで来たのだから噴泉塔を見て帰らないわけにはいかない!と自分に活を入れて進みます。

橋が壊れてナナメになっちゃってます 崩落によって道がなくなっている部分多数あり

ここ何年も山道整備をしていない(と思われる)ために、道の崩落の進行具合が激しく、もうあと2,3回くらい大規模な崩落が起きたら噴泉塔へのルートは完全に閉ざされてしまうでしょう。早急な修繕を石川県にはお願いしたいいですね(つーか、あぶねえから早く整備しなおせよ!○カ!)

崩落道を超えて、急な下り道を降りていくと川の流れが聞こえてきました。
もうあとちょっとだ!とがんばる。んで、やっとのことで目的地に到着しました!
目の前の川岸から湯気がもうもうとあがっています。

ここから急な坂道の階段をおりていくことになります 徐々に渓谷へと近づくとかすかに温泉らしいニオイが!

とうとう噴泉塔に到着しました(涙)
感動に浸っていると、近くに「噴泉塔群こちら200㍍」の看板がありました。
とりあえず、そちらに向って川沿いの道を進んでみることにしました。
が、あとちょっとというところで、この道は完全崩落していて先に進むことができませんでした。目の前には噴泉塔群の景色が見えているのですが…
当日は川が増水していて流れが急でした。もし落ちたら死ぬ確率がかなり高いと思われます。
泣く泣く噴泉塔群は諦めて元来た道を引き返し、最初の場所にあった温泉に戻ります。

目の前に噴泉塔群が見えるけど行くことできず!

川岸に降り立つと、そこにはまるで滝のように温泉が流れ落ちていました。
辺り一面、緑色や白色や茶褐色に染まっていて温泉成分濃度の高さを伺うことができます。
温泉はかなり高温でそのままでは入ることができないんだけど、川の水とをうまく調節しながら適温にして入浴することに。

ついに念願の噴泉塔に到着! ドバドバと滝のように湯が流れ落ちています

ヌギヌギ、ドボン。
「あちー!ヤケドするじゃねえか!訴えてやる!(熱湯コマーシャルのダチョウ倶楽部の気持ち)」
湯温調節に失敗するとヤケドします。マジで。
なので、いつも攪拌していなければならず、ゆっくりと浸かっている訳にいかないのが残念。
けれど、
「大自然の中で、自然の恵みの温泉に入るこの快感!たまりませんね~♪」

温泉を堪能した後は、雨も心配だったのでさっと着替えて帰ろうとしました。
そのとき、ふと横を見ると川に流れ込む支流があり、川底がなにやら温泉成分を含んだ色をしていました。
で、支流の上部を見てみると、なんと湯気が立っているではありませんか!
おー、ここにも温泉が!と支流を登り始めました。

支流の上部から湯気があがってる! あと少しだけど、ヘビがウヨウヨしてるので断念

ある程度登った辺りで沢の水をさわってみると暖かいではありませんか。今日は水量が多く生温い感じだけど、普段なら適温のお湯が流れ落ちてくるんだろうなあと考えていると、
「うおー。へ、ヘビが沢を登っている~」
一気にテンションダウン。本当は服を脱いで温泉に入る気になってたけど、ヘビがいるし生温い温度だし天候もあやしいので、とりあえず写真を撮り、手で温泉を堪能して、その場を後にしました。

登りの途中で見つけた温泉。源泉100㌫の熱湯

今度は急な坂道の登りです。もう息も絶え絶え、しかも崩落した道を通らなくちゃいけないし、最悪の気分です。
やっとの思いで新岩間温泉の露天風呂に帰ってきました。
そこには温泉に入りに来ていた登山の格好をした、おっさんが四人ほどいました。

恥ずかしいので自主規制♪

ちょっとした世間話をして温泉に入りました。熱くて入れない湯温ではないけれど、少し熱めであるために長時間入っていることはできませんでした。
何回か出たり入ったりを繰り返し、温泉を堪能し帰路に着きました。

が、ここで持ってきた飲料水がなくなってしまい、帰り道の途中でハンガーノック状態に陥る。
もう冷静な判断もできなく、何度となくそのあたりの水溜りの水を飲もうとしたことか・・・
ちょっと歩いては休憩の繰り返しで、車に戻った時は口も聞けない状態でした。
車で移動して自販機で買ったペットボトルのコーラを渡辺正行ばりに一気飲み。
このコーラの味は一生忘れることはできないでしょう。

■教訓  たとえ日帰りであろうとも、装備はしっかりと整えましょう!

おわり
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